不足している可能性があるウナギこの夏
夏の「土用丑日」(「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指す)のニホンウナギの需要が高まっている。今夏は、かば焼き用のウナギが不足する兆しがあるかもしれない。その理由は、養殖用のウナギの稚魚が不足していることだ。水産庁によると、2021年11月から2022年3月末までに、国内の池に放流されたウナギの稚魚は13.8トンで、昨年の同じ時期より18%減少した。日本などの国では、今年は漁獲が遅れている。
日本で販売されているウナギのほとんどは養殖です。冬から春にかけて、国内外で捕獲された天然の子ウナギを池で育て、夏以降に市場に出回っています。2020年から2021年にかけて、東アジア全体で近年まれに見る子ウナギの豊作が達成されました。日本では10トン以上の魚が捕獲されており、ウナギ製品は簡単に入手できます。2022年までに漁獲時期が遅れ、漁獲量の伸びが弱まります。
同社は「今年は1カ月遅い気がする」と話す。雨量が少ないため稚魚が岸や川まで泳げず、捕獲が困難になっているとの指摘もある。需給ひっ迫で稚魚の価格は例年より高い状況が続いており、「国内の養殖業者が稚魚の購入を制限しているようだ」と日本うなぎ輸入協会の森山譲治会長は話す。
日本では、11月から4月までが漁期で、下半期に漁獲量が急増する。しかし、養殖業者は夏の需要期に合わせて養殖開始を遅らせたため、稚魚の需要が高まったとみられる。
愛知県内の養殖業者は「池への投資が少なく、夏はどうなるかわからない。20~21年に養殖したウナギで対応するしかない」と話す。一部自治体のふるさと納税の返礼品として、うなぎの蒲焼きの需要は強い。「来年以降も不漁が続けば、非常に厳しい」
市場は鰻の蒲焼き今夏の品薄を見越して、ウナギの値段は上昇の兆しを見せている。東京・東城市場の魚仲卸業者によると、4月現在、国産ウナギのかば焼きの卸価格は1キロ当たり8500~9000円で、2021年より800円ほど高い。
卸業者の担当者は「小売店から問い合わせはあるが、これ以上の需要には応えられない」と話す。
ウナギ輸入業者が中国産の蒲焼きウナギを卸す価格は1キロ当たり3900円で、1年前より4割近く値上がりしている。
森山氏は「日本産ウナギの供給不足が予想される中、中国のウナギ加工工場も力をつけている。日本の夏の需要ピーク期には、日本産、中国産ともに価格がさらに上昇する可能性がある」と指摘。
今年は国際原油価格の高騰で、養殖池の加温やウナギの真空パック詰めにかかるコストも上昇しており、農家、消費者ともに厳しい夏になりそうだ。